2013年11月14日木曜日

2nd. Discovery 蜃気楼の少年

2nd. Discovery  蜃気楼の少年


一夜明けた翌日、3-Cの教室ではやっちーが昨晩の墓地の穴について色々と楽しそうに妄想を重ねていました。更に、「抜け駆けしてひとりで行ったら緋勇君の秘密、みんなにバラしちゃうんだから」とやんわりとはっきりと脅されました。という訳で、八千穂を連れて行くを選択して、八千穂のプリクラをゲット。
これも正体を隠す為、とはいえ、その後に来た月魅からのメールの内容を読むと、早くもばれそうな気配が。


このADVパート時にメールが届くっていうシステムは何気に逸品だと思います。シャウト作品は、こういう細かい作り込みが上手いなぁと。


移動教室なので理科室へ移動。
と、そこへ突然石が転がってきたので拾ってみました。
「拾ったね…… 転校生――緋勇龍麻。落ちている小石を拾い上げる。石に対して興味アリ」
眼鏡をかけた男子生徒が妙な記録を付けつつ「やあ」と現れます。一先ずおもしろキャラだと思ったので【】を入力。「それは石に対する愛? だったら僕も負けないよ」と明らかに変な人でした。
名前を黒塚至人(以下黒塚)。遺跡研究会の部長でした。通称石研。石大好き人間です。
その証拠に「ざらざらした石を見ると舐めてみたくならない?」という普通の生活をしていたらまずされない質問が。せっかくなので、なると答えてみました。「いいよね、あの感触」とごくごく普通に返されました。
えらく気に入られたらしく、と言うか、石好きだと思われたらしく、「ラララ~♪ 石は何でも知っている~♪」と歌いながら去って行きました。


シャウトは声優石田彰の使い方を良く心得ていると思います。


愉快な人を見送っているとヒナ先生に呼び止められます。學園生活を心配されたので【】と返しておきました。いったいどれがオレスコトラップなのかドキドキです。
九龍妖魔學園紀は魔人學園と違ってあまり【】が万能ではありません。下手するとその場に居合わせた他キャラの好感度が下がったりするそうです。


授業終了後休み時間、「ふァ~あ、眠い」と現れた皆守から、「授業は楽しいか?」と聞かれたので【】と無難に返して会話をしていると、「八千穂から聞いたんだが…… お前≪トレジャーハンター≫なんだって?」と言われ、思わずコケる。やっちー速攻で他言してました。
誰にでも秘密はあるし、誰にも他言する気はないと言ってくれたのでとりあえず一安心です。たぶん。




と、その時、女性の悲鳴が。
古今東西、悲鳴が聞こえたら飛び込むのが黄龍の器の定め。悲鳴が聞こえた場所、音楽室へ向かいます。


女生徒を助け起こすと、「手…… あたしの手が……」と呆然と呟いています。女性徒の手を見ると、ミイラのように干からびていました。原因を聞こうにも化け物に襲われたと半狂乱で会話もままならなく、とりあえず保健室へ。


保健室に付くと、「そこをどいてくれ……」と青白い顔をした少年が。ちょうど出口を塞いでしまう形になってしまったようです。
素直に脇にどいて名前を名乗ると、相手からも3-A取手鎌治(以下取手)と自己紹介してもらえます。
クラスは違うものの、皆守とは保健室仲間なんだとか。もっとも、皆守はサボりで、取手は先生にカウンセリングをしてもらっているそうですが。
取手は運んできた女子を一瞥し、保健室を後にして行きました。


改めて皆守が「カウンセラーッ! いないのかッ!」と呼ぶと、カーテンの奥から「カウンセリングをお望みかい?」と煙管をふかした白衣の女性が。
この學園の校医兼カウンセラー、劉瑞麗(以下ルイ先生)です。
白いチャイナドレスの上に白衣という、普通ならかなり浮く格好な気もするのですが、この學園では至って普通の格好です。
ちなみに、ファーストコンタクトで【】を入力すると「何だ? この色ボケ坊やは?」と言われてしまいます。ある程度時間を置かないと【】は効果が薄いどころかマイナスになるのかも。
当然と言えば当然なのですが。


問題の女生徒を診せると「どこで見つけてきたんだ?」とだけ聞かれ、後は私に任せて授業に戻れと言われます。皆守も「これ以上関わって、俺たちも厄介な面倒ごとに巻き込まれるのは、ゴメンだしな」とこれ以上何かをする気はない様子。「後はよろしく頼むぜ」と保健室を後にします。


保健室が使えなくなったので、屋上で昼寝でもするかなとここでお互い別れる事に。去り際に「俺も気が向けばお前の夜遊びに付き合ってやるよ」と皆守のプリクラをゲット。
そしてそのプリクラすらやる気が無いという徹底したやる気の無さぶり。


やっちーと皆守は自動でバディ(仲間)になります。
それ以降は各話のADVパートの選択肢などによってバディになるならないが決まります。
なので小まめなセーブが肝心。


昼休みは自由行動、自由探索になります。
各教室や図書室なんかを調べて、そこに置いてある備品、黒板消しやボールペンをゲットします。だってトレジャーハンターだから。
ちなみに、序盤はこの黒板消しを売り払って資金のやり繰りをしていく事になります。


会話は、白岐さんに墓地に近づかないでと再度忠告されたり、やっちーから皆守にバラした事を謝られたり、皆守からこの學園は気に入ったかと聞かれたり、ヒナ先生、ルイ先生に學園生活には慣れたかと聞かれたりしつつ終了。


この辺りで初めて触った人でも九龍の感情入力システムの感覚が掴めるんじゃないかなと。
大別すると肯定と否定にわかれるのですが、それぞれの文字の意味もあったりするのがおもしろい所です。例えば「寒くないか?」と聞かれて寒いと肯定したい時は否定の【】を押すとか。
この感覚的な操作が凄く楽しい。
慣れていない内は意外な答えになって戸惑う事もあるでしょうけども。


放課後、教室に月魅がやって来ます。メールの事もあって月魅にも素性がバレているのかと思いきや、どうやら直接的には話していない様子。それでも何となくやっちーの相談内容から想像はしているのでしょうが。


とそんな訳で學園の秘密について書庫で調べて来てくれたらしく、學園の名前でもある≪天香≫について話をしてくれます。ここで「天香山を知っていますか?」と聞かれたので、天香山を知っていると答えました。
逆に知らないと答えた場合はより詳しく説明してくれますので、知らない場合は素直に知らないと答えておいた方が無難です。


月魅が帰った後、皆守と一緒に寮へ帰宅する事に。


中庭で「やッ、やめろッ!」という声が聞こえたかと思うと、保健室で会った取手が何かに追われているかのように駆けて来ました。
皆守も気になったようで、何かあったのかと聞いてみますが、「別に何も」という返事だけ。
そこにやっちーと、偶然出会ったらしいルイ先生が。化け物が出るらしいから早く帰った方がいいぞと話したり、やっちーが堂々と今晩墓地に行こうねとか話していると、突然取手が苦しみだします。
心配するやっちーに「君たちでは僕を救う事はできないよ」と言葉を残して取手は去って行きました。




ルイ先生から取手のカウンセリングについて話があり、取手の姉についての話が語られます。彼が心に深い闇を負ったのは慕っていた姉が亡くなったからだろうと。しかも取手からはその姉の死に関する記憶がごっそり抜け落ちているらしいとか。
果たして心の均衡を保つ為の防衛規制として忘れ去ったのか、それとも「何か忌まわしい呪いによって封印されているのか」。どちらにしろ姉の死という現実を思い出さない限り取手の心に救いはないとルイ先生は語ります。


やっちーは取手が墓地に過剰に反応するという話から、昨晩のあの穴が怪しいと。
根拠は勘のみかー。
やっちーから「取手クンの力になってあげよ?」と言われ、【】を選択。ただ、皆守はその考えにえらく否定的でした。「俺は嫌いなんだよ…… 悲劇の主人公ぶる奴も、偽善者ぶってる奴もな」と珍しく感情的に批判してます。
ルイ先生が大人な嗜めをすると、「そう思うのなら勝手にやれ。ただし俺を巻き込むな」と一人帰っていきました。
ちなみに龍麻の行く行かないに関しては「行かないって言っても問答無用で連れて行くから覚悟してよねッ」と感情入力すらありませんでした。いや、行くけどね。


という訳で放課後の自由探索。


まず自室に戻ると皆守からメールが。さっきは悪かったなという文と、墓地に行くなら俺も誘ってくれという文が。良い奴だ。
そしてやっぱりこのメールシステムは良いなーと。
そんな訳で、装備を整えて外へ。


さて探索ですが、何は無くともまずはバーでミネラル水をゲット。序盤中盤終盤、いつどんな時でもミネラル水はあるに越した事はないのです。後は男子寮でゲット出来るガムなんかが良いのでは。
持っていて困る事はないので全部まわった方が良いかも知れませんが。ちなみに、遺跡に入れば何度でも手に入れることが出来ます。


会話で黒塚から水晶について熱く語られたり、マミーズで「ご注文は」という奈々子の質問に奈々子をと口説いてみたり、悩んでいる月魅を赤くさせたりした後、いざ遺跡へ。


順路は一本道なので迷う事はないのですが、アイテムを拾うと当然のごとく罠発動。ああ、遺跡って良いな冒険て良いなと思う瞬間です。
この謎解きが凄くおもしろい。ヒントは石碑やメモなんかで提示されるので攻略情報なしでも大丈夫です。というより、一回目は自力でクリアが断然お勧め。攻略情報を見るとか、勿体無い。


ちなみに今回のバディはやっちーと皆守が強制。
プレイした暁には、やっちーの「いっくよー!」を頼もしくも恐ろしく思う事でしょう。
皆守の能力も実に皆守らしい能力。


謎と罠を解き≪化人の間≫へ。
そこには変わり果てた格好の取手が。一見ではわからないほどちょっとコメントしづらい格好でした。
やっちーも驚き「どうしてキミがこんなところに? それにその格好は?」と。取手の返した答えは「この≪墓≫を犯すものを処分する。それが≪生徒会執行委員≫の僕の役目」
龍麻が説得【】してみたり、やっちーが説得してみたりするるものの、「僕は僕の大切な宝を差し出しそれと引き換えに、≪呪われた力≫を授かった」「もう戻れないんだよ」と襲ってきます。


そんな訳で生徒会執行委員の墓守、取手鎌治とバトルです。
基本はヒットアンドアウェイ。2,3回バシバシ攻撃した後、距離を取るようにします。
ですので、レベルアップ時に上げておいた方が良い数値は、敏捷と地学。逆に精神や生命は後回しでもok。


取手を倒すと、「ううッ…… かッ…… 身体がッ……!!」と身体から≪黒い砂≫が噴出し、やがてそれは天井に凝って新しい化人へ。しかしそこは弱点射撃の悲しいところ。急所への銃の乱射であっさりと撃破。
化人は数枚の楽譜に変わりました。




「この楽譜は…… そうだ…… 姉さんが僕にくれた楽譜」と姉に関する思い出、≪呪われた力≫と引き換えに差し出した記憶を思い出します。
取手は姉の死という忘れたい過去を差し出す代わりに、≪生徒会執行委員≫として墓守をしていたらしい。


遺跡から出ると取手から「この楽譜は姉さんが僕に託した宝物。君がそれを取り戻してくれた。君は何者なんだ?」と聞かれます。ここは素直に素性を明かす「君は僕の大切な宝物を探し出してくれた」「今度は僕が君の力になるよ。君が探している≪秘宝≫が見つかるその時まで」と取手のプリクラをゲットしました。


数日後、音楽の授業でピアノの特別講師として取手が現れます。
あの日から取手はピアノを弾くようになり、そして姉の楽譜≪宝物≫が自分にとってどれだけ価値があるものなのかを龍麻に知って欲しいと思い、講師を願い出たらしい。




「だから聞いて欲しい。この曲を――」と、静かに演奏を始める取手。そして同刻の墓地では無名の墓に花を添える皆守の姿が。


2nd. Discovery 蜃気楼の少年、終了。
 

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